四カカ布教委員会//NARUTOの最強イケメソ四代目火影と苦労性なはたけカカシを応援する委員会です♪
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2010/12/25 (Sat) 白銀(追記アリ)

『………ん?朝…?』
無意識のうちに自らの指をシーツの上に滑らせる。
(つめた…)
傍らにあるはずの ぬくもりを捉えられずに、虚しくこぶしを握った。
『気のせい…だよね』
ため息交じりに 誰が応えるでもない質問を口にすると、ゆっくりと瞳を開く。

昇りきらぬ太陽、ひんやりとした室内、漂う静寂…
冬の朝は明けるのが遅い。
『ん、そろそろ起きないと…』
時計を確認し身を起こすと、脇にあるヒーターのスイッチを入れた。
1人で眠るには広すぎるベッド。
わざわざ確かめるまでもないことだが、冷えたままの空いた場所に視線を落とす。
当然そこに存在するはずの人物の姿はない。
見つめるその瞳は、凪いだ湖面のように深く蒼く沈んでいた。

さっきまで夢をみていた…
愛しい者の姿を、その声を、妙にリアルに感じ、隣に居るものと つい錯覚した。
『やっぱり今日も戻ってこれないのかな?』
再び深いため息をつくが、次の瞬間パシンと両の頬をうつ。
『さて、オレも執務に励まないとね』
ようやく そこで完全に覚醒した。

カカシとは夏の終わりから会っていない。
他国での任務を言い渡してから、早くも3ヶ月が経とうとしていた。
その間、もちろん成果の報告は定期的に届いているので、無事であることは分かっているのだが…
個人的なもの、つまり はたけカカシから波風ミナトへ、恋人同士が交わすような やり取りは なにひとつなかった。
カカシは任務で里の外へ出ている。
そして自分は里を守る火影だ。
互いに ある程度の年齢を重ねて、その立場や成すべき事の重要性は、十分すぎるほど心得ている。
それでも、1人の男としては少し淋しいと感じてしまう…それは いけないことだろうか?
一言でもいい、何かしらオレ個人に対する言葉があっても良いのではないか?
『冷たいよね、カカシ…』
とはいえ、自分自身も一切 私信は送っていないので、カカシを一方的に非難することはできない。
『お互いさまか…』
そう小さく呟くと、火影の屋敷へ向かった。

********************

昼過ぎに伝令より一報が入る。
カカシ率いる小隊が、夕方にも帰還できるだろうと…
(ん、やっとオレの元へ戻ってくるんだね…?)
努めて平静なふりをしていたが、浮き足立つ気持ちは隠しきれなかったようで、周りの者から『今日は機嫌がよさそうですね』とか『なにかいい事でもあったんですか』などと声を掛けられてしまう始末だった。
(カカシのことになるとダメみたいだね…オレも まだまだかな?)

日が傾きかけた頃、音もなく目の前に姿を現した3人の忍。
カカシ以外の人員は、まだ上忍になって日は浅いが、優秀な者たちだった。
3ヶ月間 苦楽を共にし過ごした仲間…当人同士にしか解らない 独特の連帯感が生まれる。
1人1人の顔を見ると、一様に充実した表情をしていた。
任務が成功したのなら尚の事、その気持ちは強いはずだ。
自分自身も、数えきれぬ程の経験を重ねてきたのだから、理解することは容易い。
"だから" かもしれない…
3人の顔を見た瞬間に、胸が ちくりと痛んだ。
それと同時に、急速に心が冷えてゆくのを感じる。
そう…
認めたくはなかったが、単純に言えば それは嫉妬だった。
『はたけカカシ以下2名、任務を全て遂行し、総員 無事に帰還致しました』
カカシの表情もまた それを増長させた。
その瞳からは なにも読み取れない…
『ん!ご苦労さま。次の任務まで きちんと休養をとってね』
オレはそう言いながら、差し出された報告書を受け取り そのまま解散させた。

オレとカカシは、数年前から いわゆる恋人同士だが、寝食を共にしているわけではない。
時間が合えば 互いの部屋を行き来したり、連れ立って出かけたりする程度だ。
その為すれ違いも多く、傍に居て欲しいときに居ない事もしばしばあった。
そして また、その逆の場合もあるだろう。
結局その晩、カカシはオレの部屋を訪ねてはこなかった。
そういう小さなことが歯痒かったり、苛立ちや誤解を生む…
まさに悪循環だ。
なにか打開策はないものか?と思案しているうちに、さらに数日が経ち ふたたび別の依頼が舞い込んできた。
任務の性質と各忍の特性を照らし合わせ考えると、写輪眼を持つカカシの単独任務が望ましいという結論に達する。
執務室に呼び出すと、相変わらず感情を読み取らせまいとするカカシの様子が窺えた。
命令を言い渡すと、さっと一礼して部屋から出て行く。
黙ってその姿を目で追い、パタンと扉が閉まると同時に、自然と深いため息をついた。
キスも交わさないまま、再びオレたちは離れ離れになったのだった。

夏の終わり、先の長期任務に送り出した際、普段なら出立の前日は 自室で過ごすハズのカカシが、突然オレの部屋を訪ねてきた。
『珍しいね?』と問うオレに『抱いて欲しい』と素直に答え、なし崩し的に互いを貪った。
そのまま翌朝まで過ごし、集合場所へ向かうカカシを きつい抱擁の後 玄関で見送ったことを、今でも鮮明に覚えている。
その僅か3ヶ月後に、こんな状態になるとは想像すらしていなかった。
オレは今でも カカシを愛しているし、カカシもまた同じ気持ちだと思いたい。
『ん…やっぱり あれを提案するしかなさそうだよね』

休憩時間に木ノ葉の商店街へと降りて行く。
12月も半ばを過ぎると、色とりどりの装飾で どこもかしこも街中鮮やかだ。
明るく活気に満ちた様子を見ていたら、気持ちも少し浮上した。
『ん?そうか、もうじきクリスマスなんだ…』
火の国では元々クリスマスを祝う習慣はないが、少しずつ諸国の異文化が流れ込み、いつの間にか一種の祭のようになってしまった。
傍目から見たら勘違いな様子かもしれないが、里長としてのオレ自身は、里の者たちが幸せならば それで良いと思っている。
『四代目~!メリークリスマス!』
すれ違う子供たちが よく意味も分からず口にする。
その微笑ましい光景に、オレも思わず笑顔になった。
数軒の店へ立ち寄り、目的の用件を全て済ます。
火影屋敷へ戻ろうかという頃には、手土産にと持たされたもので両手はいっぱいになっていた。
一番大事なものを胸のポケットに収めると、それだけで身体が温まる気がする。
『カカシ、早く会いたいな…』

********************

一週間後、"明日には帰還します"とカカシ本人から連絡が入った。
距離から推測すると、里に到達するのは早朝だろう。
(ん、気をつけて帰っておいで…)
そう願いながら、眠りについた。

翌朝、目が覚めてカーテンを開くと、辺り一面が真っ白だった。
昨夜から しんしんと降り続けた雪が、里全体を覆っている。
『うわー!すごい!』
思わず子供みたいに声をあげてしまったが、時間があまりない事に気付き 慌てて身支度を整える。
『早くしないとカカシが着いちゃうよー』

瞬身で里の大門へ降り立つ。
門番の2人に目配せすると、揃って首を左右に振った。
『ん、よかった…まだみたいだね』
そのことに安堵すると、真っ直ぐ どこまでも伸びる 白い道の先に目を凝らす。
しばらく経つと、僅かだが雪けむりが舞い上がるのが見えるようになった。
更にそれが近付き、だんだんと人の形をつくる。
白い外套を纏い、美しい銀色の髪を持っている者…オレの愛する…

(カカシ…完全に雪と同化してるよ)
それが おかしくて クスクス笑っていると、次の瞬間には 目の前に怪訝な顔をしたカカシが居た。
『火影様が こんな場所で無防備に立ってちゃダメでしょ』
『ん!おかえり、カカシ』
マスクを引き下げ、すかさず口唇を塞ぐ。
『えっ!?ちょ!先生なによ?どうしたの?』
カカシは慌てて抵抗するが、逃がすつもりはなかった。
冷え切った耳たぶや首筋にも口唇を這わせる。
『せんせ…んっ…門番の子たちが…いる…のに!ちょっ、やめて…』
『止めないよ?』
何度も何度も口付けを送ると、カカシも途中で諦めたようだった。
納得のゆくまでキスをして漸く開放する。
カカシは慌ててマスクを引き上げながら、無言でオレを軽く睨みつけた。
隠しきれていない頬や耳が赤く染まっているのを見て取ると、途端に満たされた気持ちになる。
ふっと笑い『おかえり』と、もう一度言うと『ただいま』と、少し拗ねたような声で返事があった。

『カカシ?手を出して?』
『あ、うん。』
差し出された右手のひらに、ポケットから取り出したものを乗せる。
それは銀色に光る小さなもの…
『なにこれ?鍵?』
『ん、そうだよ』
『えっ?どこの?』
『オレとカカシの家の…』
『は?どういう事よ?それ!』
『カカシ?今日はなんの日か知ってる?』
『えっと…12月25日だから、クリスマスってやつ…?って、それ質問の答えになってないよ』
『んー、だからオレからキミへのクリスマスプレゼントだよ』

『なんでいつも そんなに強引なの…』呆れ顔のカカシに対し『それでもキミは断らないと思ったから』と、不敵な笑みを返す。
『ちゃんと理由を説明してよ、先生』
『ん?理由?そんなの簡単なことだよ?オレはキミと一緒に暮らしたい』
『そうじゃないでしょ…?もう…』
『ふふっ…わかったよ。ちゃんと言うね』
その言葉にカカシが黙って頷く。
『オレとキミは忍だ。どんな時でも任務優先…それは決して変えられない事だよね?だけどオレたちだって人並みに自分の時間を持ったり、大切な人と過ごしたっていいハズだよ』
『うん…まぁそうだけど…』
『すれ違いの生活でも、共に暮らす家があれば 互いの存在を感じながら過ごせる。ほんの些細な嫉妬心や苛立ちも感じなくなると思うんだ』
『え!?ちょっと待って先生。嫉妬って…なに?』
『ん!では逆に聞くけど、前回の任務から帰ってきた時、なぜオレに会いに来なかったの?』
『…それとこれと 何の関係が…?』
『マンセルを組んでいた2人と、なにかあったのかな?』
『ちょっと!あるわけないでしょ!オレのこと疑ってるの?』
『いや、もちろん信じてるよ』
『じゃあ何でそんなこと…』
『オレは ただそう思われても仕方ないって言いたかったんだよ』
『う…』
『ねぇ、どうしてなのかな?何故来なかったのかな?』
カカシの顔をわざと覗き込む。
『それは…その……………先生?ここ寒いから…家で話そう?』
『ダメだよカカシ。言葉を飲み込むのはキミの悪い癖だ。時にははっきり言わないと伝わらないことだってあるんだよ?』
『…』
『ん?どうしたの?言ってごらん?』
『あの日…。長期任務に出る前の晩の話だけど…』
『ん』
『先生と…その…夜を過ごしたでしょ?そして翌朝そのまま送り出してもらった…』
『ん、それで?』
『そのとき、とても幸せだったから…怖くなった。任務の途中で、何度も先生を思い出して泣きたくなった。そんな事ではいけないのに…。だから里に帰還したとき、逸る気持ちを抑えられなくて…それを悟られまいとしました…』
『あの目は そういう理由だったんだね』
『はい。でも執務室で先生の前に立った時、なんだか怒っているように見えたし…。後日にも部屋を訪ねなかったのは、また抱いて欲しいから行くみたいな気がして 恥ずかしくて…/////』

そこまで一気に話すと、カカシは更に真っ赤な顔をして俯いた。
堪えきれずに ぎゅっと抱き締め『ほら、誤解だった…オレは怒っていたわけじゃないよ?』と耳元で囁く。
カカシは こくんと ひとつ頷くと、オレの背中に腕を回した。
『家に帰ろう?カカシ…』
『でも報告書が…』
『もー!キミがそれを提出する相手は誰?今キミの目の前にいるでしょ?そんなのベッドの中で聞くよ』
『ちょ…/////』
カカシの手を握り歩き出そうとすると…
『四代目!カカシさん!メリークリスマス』と、門番の子たちに声を掛けられた。
『ん!ありがとう~!キミたちも よい1日をね』

きゅっきゅっきゅっ…
雪を踏みしめながら2人並んで歩く。
ずっと黙り込んでいたカカシが、ふいに口を開いた。
『先生さ…?イベントに便乗して こんなことを切り出すなんて、ホントお調子者だよね』
『ん?それは違うよカカシ…。クリスマスは本来浮かれた祭ではないんだ。木ノ葉ではいつの間にか その意味がすり変わってしまい、クリスマスには恋人や友達と過ごすというのが当たり前になってるけど…』
『うん…でも本当は違うんだ?』
『ん、そうだね。異教の神様が生まれた日を、家族みんなで祝福するという厳かな日なんだよ』
『へぇ…』
『だからオレたちも今日から家族になろう?ね?カカシ』
『え?なに言って…?』
『ずっと一緒に居ようって言ってるんだよ』
『あ…はい/////』
『ん!いい子だね~カカシ君』
子供の頭をなでるみたいに、カカシの銀糸をかきまぜた。
『もう!からかわないでよ!先生』
『からかってなんかいないよ?いつでもオレは本気なんだから』

カカシをその場に残して、数メートル先で振り返る。
目を白黒させているカカシに向かって叫んだ。
『カカシ!愛してるよ!メリークリスマス』



【完】



(2010.12.25 新)






うわーん!
もう間に合わないかと思ったけど、何とか書き上げましたww
副題は【衝撃のバカップル】←

えっと…
毎度のことながら色々すいません(爆)
本当は2話に分けたかったのに、間に合わず…orz
そして内容も ぐっだぐだですな~
結局なにが言いたかったんでしょう?私;;;;;
あ、そうそう!
【家族になろう】ってミナトに言わせたかっただけのことでした☆(えww)

私…四代目スキーですが、お話はカカシ視点で書くことが多くて、今回も苦労したんですよー!
セリフも文章も思い浮かばないったらない!←
四代目?里長?となってくると、言葉使いや表現も ちょっと真面目風を装ってみたりしてww
とにかく難しいんです(笑)
どうしてもミナトにプロポーズさせたかったので書いたネタですが、ハードル高すぎた;;;;;
またいつかリベンジしたいな…あはは。

タイトルの【白銀】は、かなり適当に考えてしまった…
って、割といつも思いつきですがww
雪の白銀、カカシの髪の白銀、鍵の色の白銀?(爆)
まぁ無理やり絡ませてみました☆

年内は この話で最後になるかと思います。
来月は波風ミナト聖誕祭がありますのでね!
そっちは もう少し頑張ってみたいかな?

最後までお読み下さり有難うございました♪
皆様、よいお年を…

新でした☆




追記で申し訳ないですが、椋です。

今年最後のSSいかがだったでしょうか?
私はこのお話とても気に入りました!
特に雪と同化してるカカシがかわいくってかわいくって(笑)
確かに全身色が薄いですもんねwww

四たまの「カカシスキスキ度」もMAXで
そんな公衆の面前でヲイヲイ…と思いつつもっとやれ!とwww←

新へ→素敵な冬のお話をありがとうございました。

結局わたしは何もできないまま終わってしいまいそうです。
今年はここを始めたという事が一番大きな出来事でした。
サークル…一人で始めるには敷居が高いし、怖いし←
新に誘ってもらって、支えてもらって、そして読者の皆様にも応援して頂いて、スタートからまだ半年ほどですが、二冊「本」という形にする事ができて、大変嬉しく思っています。

来年も相変わらずマイペースにはなりそうですが、応援宜しくお願い致します☆彡
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お話(四代目x大人カカシ)※捏造 |


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【プロフィール】

新と椋

Author:新と椋
四カカ布教委員会は、
書き物担当「新-しん-」と
描き物担当「椋-むく-」の
二人構成です。

【四カカ布教委員会】

四カカってマイナーなの?わたしたちの間ではメジャーでした(笑)でも世間ではどうもまだまだみたい…もっとこの2人を応援したい!そんな想いから発足しました。
四代目が好きなだけでもカカシが好きなだけでも、もちろん両方好きでも構いません。そっと貴方のおそばにぺたっとしてくれると嬉しいです☆
四カカ布教委員会バナー1 四カカ布教委員会バナー2 どちらでもお好きなバナーをお持ち帰りくださいませ。
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