四カカ布教委員会//NARUTOの最強イケメソ四代目火影と苦労性なはたけカカシを応援する委員会です♪
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2010/08/19 (Thu) 傷跡(4)

思えば 波風ミナトという人物は、昔から突拍子もない事をする人で、オレはいつだって翻弄されていた。
先生の一挙手一投足に注目し、時に関心したり、時に呆れたり…
そんな日々が瞬時に思い出された。
大変驚いたのは事実だが、そこにあるのは確かに実体で、先生なら やりかねないと思ったのも また本心だった。
今日 一日中、頭から離れなかった人の姿が目の前にあるのに、オレはどこか冷静で、どういう経緯でこうなったのか?
早く その からくりが知りたかった…。





-傷跡-(4)





『まったく あなたって人は…!さぁ一体どういう事なのか説明してもらいましょうか?』

火影の羽織こそ身につけていなかったものの、その立ち振る舞いを見る限り まさしく先生で…
大木から こちらへ歩み寄ってくる様や、夜風になびく金糸、暗がりの中でも煌めく双蒼、いたずらっ子のような無邪気な笑顔。
距離が近付くごとに胸が高鳴り、それがやがて先生の匂いを感じ取れる程になると、息苦しさを覚えた。

『間違いなく、オレの知っている先生ですね。』
動揺を隠そうと わざと視線を合わせ、何でもないような顔をして無理に口を開く。

『カカシ~。久しぶりに会ったのに、随分と冷たいんだね?』
オレの些細な変化に気付かないような人ではないが、その 精一杯の誤魔化しに、敢えて合わせてくれたようだった。
いや、先生も少なからず戸惑っていたのかもしれないけれど…

顛末を簡単に説明すると こういう事だった。
先生は今、ある忍の身体を借りている状態で ここに来ている…と。
その名を明かしてはくれなかったが、オレと先生の関係を知っていた者となると、やはり当時の暗部の中の誰か?という事になるだろう。
オレと別れた後に、その者の身体に術式を施し、全ての条件が揃った時に術が発動するよう仕掛けていたらしい。

(めちゃくちゃだな…)

その条件とは、自分が亡くなった日の同時刻、術式を施した相手が緊張状態にない事。
これは やはり忍なのだから当然だろう。
任務中に身体が誰かに乗っ取られるなんて、あってはならない事だ。
でもまぁ、すり替わった人間が四代目火影ならば、問題はないのかもしれないけどね…

そして もう1つは…これは かなり恥ずかしい事なのだが。
オレ、つまり はたけカカシ自身が その時に先生を想っているかどうか?という事も、少なからず関わっているらしい…///

『まったく!あなたは どこまでも意地が悪い人だ…』
と、溜息をつくと、先生は こう反論した。
『ん!オレだって こんなに時間が経ってから術が発動するなんて、思ってもみなかったんだよ~!それに あの子には ちゃんと術式の解き方も教えておいたハズだし…。なんで未だ残しておいたんだろう…?う~ん…』
最後の方は、オレに向けて話しているというよりも、俯いてブツブツ呟いているような 有様で…
その仕草が懐かしく、オレは思わずクスクス笑ってしまった。
『先生、可愛いですよ…。』
というオレの言葉に、先生は子供みたいに頬をふくらませて怒ってみせる。
『ちょっとカカシ!大人の男に向かって可愛いはナイでしょう?』
『なに言ってるんですか?あなたが あの頃のまま戻ってきたのだとしたら、今ではオレの方が年上ですよ?』
『ん……そうなのか。』
そこで急に先生が押し黙ってしまったので、オレは慌てた。
『先生?そんな深刻な顔やめて下さいよ!こんな冗談みたいな状況、普通だったら考えられないでしょ。だから せめて明るく楽しく…ね?』

それでも尚、先生は思い詰めたような顔で、こう尋ねてきた。
『あれから何年経ったのかな?』
それは ぼそぼそと とても小さな声だった。
なのでオレも つられて少しトーンを下げる。
『今日でナルトは14歳になりましたよ。』
『そうか、14年…。それでカカシ?キミは いくつになったの?』
『!?!?オレ…ですか?見ての通り すっかり年寄りです。28歳に…なりました。』
『ん…。』
『先生、大丈夫ですか?身体が辛いのでは?』
『いや、平気だよ。ただ、14年という数字の重みが…ね。』
そう言うと、先生は力なく笑った。

『ナルトなら まだ起きていると思いますよ?会いたいですか?』
『ん!それはダメだよ…。いくら そうしたくても しちゃいけない事なんだ。それに この術はキミに会う為のものなんだからね?』

(えっ!?先生がオレに会いに来る為のもの?)

あまりにも率直な物言いに、うまく切り返す言葉が見つからなかった。
少しの沈黙のあと、再び先生が口を開く。
『ごめんね?迷惑かけちゃって…。』
『何言ってるんですか?迷惑だなんて思っちゃいませんよ。オレは…先生に会えて嬉しいです。ただ、こんなに歳をとる前に 会いたかったですけど。』
『ん…ありがとう。オレもカカシに会えて嬉しいよ。キミが立派な大人に成長した姿を見られるなんて 思ってなかったからね。』
紅潮していく顔は隠せなかったけど、誤魔化す為に わざと大きな声を出す。
『あー!あー!止めて下さい!!!!!そういう恥ずかしい事を平気で言えるところ…やっぱり先生ですよ。』
『なんで?本当のことなのに…?』
『もう!いいから!いいから!先生の為にお酒も用意してありますし、よかったら一緒に飲みませんか?』
『ん!そうだね。』

外気も だいぶ冷えてきたので、オレは熱燗を用意する事にし、再び台所へ向かった。
その間、先生は家中を見てまわり、最後に自室に入っていった。

『カカシー!すごいね?何もかもが あの頃のままだなんて。オレの服なんかも全部残っているし…!』
そう嬉しそうに言いながら戻ってきた時には、先生も浴衣に着替えていた。
『やっぱり先生の持ち物なんですね…オレが着るより様になる。』
思わず見蕩れてしまう。
『ん?そう?カカシも違和感ないけどなー。この家を守り続けてくれて ありがとうね?』
先生はニッコリと笑った。
『あ…いえ………///』
まっすぐな言葉に戸惑ってしまう。
こういう事をさらりと言える人なのだ…この人は。
まぁ、オレも好きだった部分では あるのだけれど。

それから暫くの間、この14年間にオレがどういう任務についたのか?
里の様子はどうだったか?五代目はどのような人物か?など…酒を あおりながら色々と話した。
時折 交わす視線は、熱の籠ったものだと自覚があったが、それはアルコールのせいだと思い込むことにした。
なぜなら、先生はオレに触れようとしない…
オレは やはり、先生がそこに居るのなら"触れたい"と思っているのに。
それは例えば、ここが寝室でなかったとしても…だ。

(先生は違うのだろうか?)

『あの…先生?』
『ん?なぁに?』
オレは あくまでも術そのものに興味があるように、平静を装い切りだした。
『この術の効果は何時間ですか?』
『それは言えないよ。"然るべきとき"とでも言っておこうかな?』
『じゃあ数分後には消えるかも しれないってこと?』
『いや、さすがにそこまでは短くないよ。』
『その身体の持ち主には、ここでの記憶は残らないんですよね?』
『ん、そうだねー。今、オレとして動いている間の事は、一切あの子とは関係ないものだから。目が覚めたらスッキリしてるハズだよ?』
『なるほど…。ではオレの目の前にいる あなたは、やはり波風ミナトそのまま なんですね?』
『そういう事になるかな?………ってカカシ?一体どうしたの?』
先生が不思議そうな顔をする。
『はい……それじゃ、あの……えっと……』
『ん?』

『オレを……抱いてくれませんか?』

一瞬しん…となった後、すぐに先生が驚きの声をあげる。
『ちょっと!カカシ!?本気なの????』
『はい。こんな事、冗談なんかでは言えませんよ。』
『それは、そうだろうけど…でも!』
『長年あなたを想い続けているオレの気持ち、少しは考えてみてもらえませんか?別に、酔いに任せての言葉ではありませんから。』

そこでまた先生が少し間を置いてから、まるで説き伏せるような口調で ゆっくりとこう言った。
『あのね?カカシ…オレは本当は ここに居ていい存在じゃないんだよ?今ここで触れ合う事は簡単かもしれない…けれど、それをしたら後々 キミが辛くなるだけなんじゃないのかな?』
再び重い沈黙が流れる…

『先生…?先生は"オレに会う為の術"と言ってくれました。他の誰でもない、このオレにです。でも、いざ戻ってみたら、目の前に現れたオレは 可愛げのない こんな形をしていて、正直 失敗したと思っているんじゃないですか?』
『それは違うよ!カカシ…んー、参ったな。そんな風に、今にも泣き出しそうな顔…しないで?』
先生が困ったように微笑んだので、オレは先生を見ていられなくなり俯いた。
それでも言いたいことは全て言ってしまおうと思い、尚も気持ちを伝え続ける。
『また触れることも出来ずに、あなたがオレの前から消えたら…後悔しながら生きる事になる。今でもオレは…』

『おいで、カカシ』
最後まで言うべき事があったのに、先生にそれを遮られる。

(今、なんて…?)

驚いて再び顔をあげると、先生が腕を広げて こちらを見ていた。
『あっ…………え?』
『ん!おいで?もう あれこれ考えるの止めようか?カカシ…』

それを聞いて、オレは一瞬も迷うことなく 先生の胸に飛び込んだ。
『はい、先生…』





(5)に続く…



(2009.12.10 新)



━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

どうでも いいけど、この章 無駄に長すぎww
次の章は……………まぁ、そんなところです☆←
よかったね~カカシ って事で?
宜しかったら また読んでやって下さい!

お話(四代目x大人カカシ)※捏造 |


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【プロフィール】

新と椋

Author:新と椋
四カカ布教委員会は、
書き物担当「新-しん-」と
描き物担当「椋-むく-」の
二人構成です。

【四カカ布教委員会】

四カカってマイナーなの?わたしたちの間ではメジャーでした(笑)でも世間ではどうもまだまだみたい…もっとこの2人を応援したい!そんな想いから発足しました。
四代目が好きなだけでもカカシが好きなだけでも、もちろん両方好きでも構いません。そっと貴方のおそばにぺたっとしてくれると嬉しいです☆
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